カタール航空(QTR/QR)は5月30日、エアバスと同社の間で生じているA350型機の外観塗装が劣化する技術的な問題について、ロンドン高等裁判所の法的判断を歓迎すると発表した。
カタール航空によると、26日付の判決でエアバスからの情報開示が実現して機体の損傷原因を精査できるようになるといい、裁判による解決を目指すとしている。
A350の機体表面の塗装が加速度的に劣化するとして、カタール航空は2021年12月にエアバスに対する法的手続きをロンドン高裁で開始。エアバスと協議してきたが、物別れに終わったためで、今年1月には50機発注済みのA321neoを全機キャンセルしている。
4月末時点で、カタール航空は標準型のA350-900を34機、長胴型のA350-1000を39機発注しており、A350-900は完納、A350-1000は19機受領済み。
関連リンク
カタール航空
Qatar Airways Statement on Airbus A350 aircraft(YouTube、1分37秒)
Airbus
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