エアライン, ボーイング, 機体 — 2022年5月18日 23:59 JST

中国東方航空MU5735便墜落、操縦室で意図的操作か WSJ報道

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 中国南部で現地時間3月21日に起きた中国東方航空(CES/MU)の昆明発広州行きMU5735便(ボーイング737-800型機、登録記号B-1791)の墜落事故について、コックピット内で何者かが意図的に操作したことが原因である可能性が飛行記録に示されていると、米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が米国当局の暫定分析について知る関係者の話として5月17日に報じた。

中国東方航空の737-800(資料写真)=PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 WSJによると、米当局では何者かがコックピットに侵入し、意図的に墜落させた可能性もあるとの見方を示しているという。香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは、WSJの報道を受け、MU5735便の遺族から中国東方航空に説明を求める声が上がっていると報じた。

 MU5735便の墜落事故は、搭乗していた乗客123人と乗員9人の計132人全員が死亡した。中国本土では1994年6月6日に中国西北航空機の墜落事故で160人(乗客146人、乗員14人)全員が死亡して以来28年ぶりの大惨事となった。航空機の位置情報を提供するウェブサイト「フライトレーダー24(Flightradar24)」によると、MU5735便は広西チワン族自治区の梧州上空で高度2万9100フィート(約8870メートル)を記録後、3分後の同22分には高度3225フィート(約983メートル)まで急降下しており、山中に墜落した。

 機体の製造国である米国のNTSB(米国家運輸安全委員会)やFAA(米国連邦航空局)、メーカーのボーイングはこの事故に起因する機体の改修指示は出しておらず、中国東方航空も4月17日に737-800の運航を再開している。

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