エアバス, エアライン, 機体 — 2022年5月16日 23:00 JST

伊ITAエアウェイズ、A350初号機受領 6月就航

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 イタリア国営航空会社ITAエアウェイズ(ITY/AZ)のエアバスA350-900型機の初号機(登録記号EI-IFA)が、ローマのフィウミチーノ空港(レオナルド・ダ・ヴィンチ空港)へ現地時間5月11日夜に到着した。クウェートの航空機リース会社ALAFCOからのリース機で、6月初旬に就航する見通し。

ローマのフィウミチーノ空港に到着したITAエアウェイズのA350-900初号機(エアバス提供)

 座席数は2クラス334席で、ビジネスクラス33席とエコノミー301席。ビジネスはフルフラットタイプのシートを採用した。ローマ発着のロサンゼルス、ブエノスアイレス、サンパウロの各線に投入する見込み。

 ITAは2021年12月に、A330-900(A330neo)を10機、A320neoを11機、A220-100を7機の計28機を確定発注済み。これらとは別に機材更新のため50機以上のエアバス機を追加でリース契約しており、うち6機がA350。今回引き渡された初号機(MSN308)は、親会社の海航集団が2021年に経営破綻した海南航空(CHH/HU)がリース導入する予定だった機体となる。

 ITAは経営破綻したアリタリア-イタリア航空(AZA/AZ)に代わる航空会社で、イタリアの経済開発省が100%出資し2020年11月に設立。2021年10月15日に就航した。6月1日にはローマ-羽田線の開設を予定しており、羽田発は翌2日となる。

関連リンク
ITAエアウェイズ

伊ITAエアウェイズ、A350新塗装で初飛行 6月受領、羽田にも(22年4月25日)
伊ITAエアウェイズ、羽田-ローマ6月就航へ 週5往復、8月から1日1往復に(22年2月28日)
伊ITAエアウェイズ、エアバス機正式発注 A330neoなど、3機種28機(21年12月2日)
伊ITAエアウェイズが運航開始 羽田就航も、アリタリアに代わる新国営航空会社(21年10月15日)