全日本空輸(ANA/NH)は5月14日、エアバスA380型機「フライングホヌ」の3号機(登録記号JA383A)の整備フライトを3カ月ぶりに実施した。駐機期間が一定の日数を超えた場合、整備作業内容が拡大することを回避するためのフライトで、乗客は乗せていない。出発から1時間弱で成田空港へ戻った。日本で3号機が飛行するのは今回で2回目となったが、商業運航の予定は決まっていない。
—記事の概要—
・乗客乗せず1時間弱で成田1周
・7/1からA380再開
乗客乗せず1時間弱で成田1周
14日は成田発着のNH9421便として、427番スポットを午後0時58分に出発。A滑走路(RWY34L)を午後1時18分に離陸した。成田空港を1周後、同45分にA滑走路(RWY34L)へ着陸し、出発時と同じ427番スポットへ同55分に到着した。
航空機は飛行しない期間が90日(3カ月)を超えた場合、機体をジャッキアップして主脚などを整備する必要がある。3号機は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、成田へ2021年10月16日に到着してから一度も飛行する機会がなく、今年2月5日に初めて乗客を乗せずに2時間ほど整備フライトを実施した。
到着翌日の10月17日から数えると、2月5日は112日(3カ月と20日)と従来の規定を超えているが、エアバスが指定した追加整備を実施することで、4カ月間は飛行しない状態を維持できるようになった。
2回目の整備フライトとなる今回は、1回目翌日の2月6日から数えて98日(3カ月と9日)で、前回よりは従来規定に近いサイクルで飛行した。
7/1からA380再開
ANAは、7月1日から成田-ホノルル線を週2往復で再開し、A380で運航する。金曜と土曜の週末のみの運航となる。
ANAのA380は成田-ホノルル線の専用機材で、全3機にハワイの空と海、夕陽をイメージした特別塗装を施しており、初号機(JA381A)が青(ANAブルー)、2号機(JA382A)が深緑(エメラルドグリーン)、3号機がオレンジ(サンセットオレンジ)と1機ごとに色が異なる。「FLYING HONU(フライングホヌ)」は「空飛ぶウミガメ」を意味し、機首の表情も正面を見る初号機、ほほ笑む2号機、まつげを描いた3号機と違いがある。
内装は3機とも同じで、座席数は4クラス520席(ファースト8席、ビジネス56席、プレミアムエコノミー73席、エコノミー383席)となる。
*写真は12枚。
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全日本空輸
動画(YouTube Aviation Wireチャンネル)
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(3)2階後方にゆったりプレエコ(19年5月23日)
(4)カウチシートもあるエコノミー(19年5月24日)