米陸軍の中型双発多目的ヘリコプターUH-60V「ブラックホーク」が、同軍のシステム準備部門からIFR(計器飛行方式)の耐空性認証をこのほど取得した。UH-60Vはあらゆる気象条件下で飛行できるようになった。
現行のUH-60Lをアップグレードするもので、アビオニクスにノースロップ・グラマンが開発したUH-60V向けのモジュール式オープンシステムアーキテクチャー「OpenLift(オープンリフト)」を採用。同社によると、機体のインターフェースはUH-60Mとほぼ同じで、共通の訓練と運用を可能にしたという。
UH-60Vは、米陸軍のブラックホークとして初めてマルチコアプロセッサーの耐空性を取得。飛行に不可欠なシステムをミッション・ソフトウェアから分離し、サードパーティ製アプリケーションを使用できるようになった。
OpenLiftは攻撃ヘリAH-64E「アパッチ・ガーディアン」で飛行実証を実施しており、ブラックホーク以外の航空機にも導入できるという。
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U.S. Army
Northrop Grumman
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