羽田空港のターミナルを運営する日本空港ビルデング(9706)は4月27日、2022年3月期通期の連結業績予想を下方修正した。前回2021年11月5日の発表値と比べ、最終損益は38億円の下方修正となる251億円の赤字を見込む。売上高は570億円(前回予想から125億円下方修正)、営業損益は412億円の赤字(同61億円下方修正)、経常損益は438億円の赤字(同61億円下方修正)を想定しており、決算発表は5月12日を予定している。
空港ビルによると、10-12月期(第3四半期)の業績はおおむね予想通りに推移したものの、1-3月期(第4四半期)にオミクロン株による感染拡大の影響を受け、羽田空港の通期旅客数が国内線は2割程度、国際線は6割程度想定を下回ったという。また、コスト削減が進んだものの、コロナ影響による旅客減で施設利用料や商品売上高が予想を下回ったことなどが、下方修正の要因となった。
オミクロン株の影響により、航空各社も通期予想を下方修正。4月28日に決算を発表する全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)は最終損益を1450億円の赤字(前回予想から450億円下方修正)の見通しとし、5月6日予定の日本航空(JAL/JL、9201)は1770億円の赤字(同310億円下方修正)を見込んでいる。
空ビル
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決算
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