エアライン — 2022年4月7日 22:18 JST

JAL国内線運賃、需給変動反映 混雑便3%値上げ、閑散便は5%値下げ

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 日本航空(JAL/JL、9201)は4月7日、来年2023年4月12日から10月28日搭乗分の国内線運賃を国土交通省へ届け出たと発表した。普通席の場合、混雑が予想される便は既存運賃と比べて値上げとなるが、混まないとみられる便は値下げし、現在よりも需給変動を色濃く反映する運賃に改める。発売は搭乗330日前で、来月5月17日から販売する。

国内線運賃を見直すJAL=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 これまでの大人普通運賃をフレックス、割引運賃の「特便割引」をセイバー、「先得割引」をスペシャルセイバーに再編。フレックスの普通席は、混雑が予想される便は「タイプA」、混まないとみられる便は「タイプB」の運賃が適用され、現在の普通運賃と比べてタイプAは約3%値上げとなる一方、タイプBは約5%値下げする。

 羽田-札幌(新千歳)線の普通席の場合、通常期はフレックスのタイプAが片道4万2460円、タイプBは3300円安い3万9160円、繁忙期のタイプAは通常期と同額の4万2460円、タイプBは990円安い4万1470円と通常期より価格差が縮まる。

 特便を置き換えるセイバーは搭乗1日前、3日前、7日前、21日前と、特便と同じ予約期限を設定。今回届け出た運賃の初日となる2023年4月12日の羽田-札幌線の普通席は、21日前が片道2万5190円から2万9480円、7日前は設定なし、3日前は2万8820円から3万3330円、1日前は3万3000円から3万4100円となる。

 先得に替わるスペシャルセイバーも、搭乗28日前、45日前、55日前、75日前と、予約期限は先得と同様にした。2023年4月12日の羽田-札幌線の普通席は、75日前が1万2210円から1万7600円、55日前が1万7050円から2万350円、45日前が1万9580円から2万4310円、28日前が2万3540円から2万7610円となる。

 上級クラスとなるクラスJとファーストクラスの当日アップグレード料金は、今年4月15日搭乗分から現在の全路線共通を距離などに応じた路線ごとの額に改める。4月15日から2023年4月11日搭乗分まではクラスJが1000円、2000円、3000円の3段階、ファーストクラスが1万円と1万2000円の2段階で、2023年4月12日以降はクラスJが1100円、2200円、3300円、ファーストクラスは1万1000円と1万3200円と、10%ずつ値上げになる。

 また、小児運賃と障がい者割引、介護帰省割引はフレックス、セイバー、スペシャルセイバー、往復セイバーから一律で割り引く。税抜き運賃からの割引率は小児が25%、障がい者が20%、介護帰省が10%となる。

関連リンク
国内線新運賃のご案内(JAL)
日本航空

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