ボーイングは現地時間3月31日、NATO(北大西洋条約機構)が運用するE-3A早期警戒管制機(AWACS)の後継機研究契約をNSPA(NATO支援調達機関)から獲得したと発表した。2035年に予定されているE-3Aの退役を前に、将来の航空監視・指揮・統制コンセプトに関するリスク低減・実現可能性をボーイングが率いる企業連合ABILITIが調査する。
ABILITIにはスペインのインドラ、イタリアのレオナルド、英国のインマルサットとモットマクドナルド、フランスのタレス、ドイツのESGエレクトロニクシステムとルフトハンザ・テクニークが参画している。
NATOによると、E-3Aは1982年2月から1985年5月にかけて18機受領。現在は14機運用しており、コックピットのアナログ計器を2016年11月から2018年12月にかけてグラスコックピットに改修した。
NATO加盟国で独自のAWACSを運用する英国空軍は、2021年7月に運用から離脱したE-3Dの後継機としてボーイング737-700型機をベースとするAEW&Cを選定し、2023年から受領予定。AEW&Cを最初に導入した豪州空軍はE-7A「Wedgetail(ウェッジテイル)」と命名し、英空軍は「Wedgetail AEW Mk1」と名付けている。
関連リンク
NATO
Boeing
ボーイング・ジャパン
・ボーイング、NATO向けE-3改修完了 コックピットを近代化(18年12月19日)