日本航空(JAL/JL、9201)は3月23日、羽田空港に電動トーイングトラクターを導入すると発表した。貨物コンテナなどを牽引(けんいん)する車両で、7月以降に豊田自動織機(6201)製3TE25を2台導入する。
トーイングトラクターは、貨物コンテナを乗せた「ドーリー」と呼ばれる台車などを空港内で牽引する車両。今回導入する3TE25は、エンジン車と同等のけん引能力、登坂能力を持ち、左右それぞれ独立した高出力、高効率な2つの密閉型高効率AC駆動モーターを採用している。
既存のエンジン式のものと比べ、1台当たりのCO2(二酸化炭素)排出量を年間約6トン削減する効果があるという。
JALは中期経営計画でCO2削減を掲げており、2050年に実質ゼロを目指す。取り組みの一環として、空港の制限区域内で使用する特殊車両の電動化などに取り組む。今回の2台は2月に発注した。
・ANAと豊田自動織機、羽田空港で新型自動運転トラクターの実証実験(21年3月30日)