エアライン, 官公庁 — 2022年3月17日 18:45 JST

ANAとJAL、新型コロナ対策で国交大臣表彰 車いす客向けなど共同指標策定

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 全日本空輸(ANA/NH)と日本航空(JAL/JL、9201)は3月17日、国土交通省がバリアフリー化の推進に貢献した団体を表彰する「国土交通省バリアフリー化推進功労者大臣表彰」を共同受賞したと発表した。新型コロナウイルスの感染防止対策として、車いすなど手伝いが必要な利用客向けに両社で共同策定したガイドラインなどが評価された。同賞をANAとJALで共同受賞するのは初めて。

手伝いが必要な利用客向けの新型コロナ対策で国交大臣表彰を共同受賞したJALとANA=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 両社は2020年10月に、車いすや視覚・聴覚障がい者など手伝いが必要な利用客へのガイドラインを、新型コロナ感染症対策を盛り込み策定。係員は聴覚障がい者との応対時に口元が見えるフェイスカバーを着用することや、視覚障がい者には誘導時に手袋の着用を求めるなどの対策を施している。

 また羽田や成田、新千歳など、国内の主要8空港の空港ビルと空港運営会社を対象に、スタッフの意識啓発や接客スキル向上への連携を強化。2021年5月から9月まで、新型コロナ感染症対策を踏まえた接遇の座学や実演、ディスカッションを両社共同で進めた。

 国交省は2006年12月に施行の「バリアフリー新法」(高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律)を踏まえ、2007年度からバリアフリー化推進功労者大臣表彰制度を創設。国土交通分野でのバリアフリー化の推進に貢献した個人や団体を表彰。今回が15回目で、ANAは2016年度に、JALは2017年度に、それぞれ受賞している。

関連リンク
国土交通省バリアフリー化推進功労者大臣表彰(国交省)
全日本空輸
日本航空

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