ボーイングは、エチオピア航空(ETH/ET)が次世代大型機777Xをベースとした貨物機「777-8 Freighter(フレーター)」を5機導入する覚書(MoU)に署名したと現地時間3月4日に発表した。
777-8Fは、2機種ある大型旅客機777Xのうち777-8を基にしたもので、航続距離4410海里(8167キロ)、胴体長70.9メートル、最大積載量(ペイロード)は118トン。747-400Fとほぼ同等の積載能力を持ち、燃費や排出ガス、運航コストを30%改善したもので、1月31日の発表時にカタール航空(QTR/QR)から34機の確定発注を獲得しており、エチオピア航空との契約が成立すると40機に近づく。
エチオピア航空は拠点のアディスアベバ空港から拡大する世界の貨物需要に対応し、長期的な持続的成長につなげる。現在同社は777Fを9機運航しており、アフリカとアジア、欧州、中東、南北アメリカの40以上の貨物センターとの間を結んでいる。また、3機の737-800BCF(ボーイング・コンバーテッド・フレーター)や777、787,767など80機以上のボーイング機を保有している。
777-8Fは量産初号機が2027年にカタール航空へ引き渡される見込み。
関連リンク
Ethiopian Airlines
Freighters(Boeing)
Boeing
ボーイング・ジャパン
・ボーイング、777X貨物機ローンチ カタール航空最大50機、27年納入へ(22年2月1日)
・シンガポール航空、A350F貨物機を7機確定発注 25年から747更新(22年2月17日)