日本航空(JAL/JL、9201)は、3月3日の羽田発モスクワ行きJL49便と折り返しの4日のモスクワ発羽田行きJL40便を欠航する。現在のロシア・ウクライナ情勢を鑑みたもの。その他の欧州路線は通常通り運航している。
JALの羽田-モスクワ線は週1往復で、日本の航空会社が運航している唯一のロシア路線。24日のJL49便と25日のJL40便も欠航しており、ロシアのウクライナ侵攻により2週連続で欠航となった。
欧州路線はウクライナ領空を飛行していないものの、ロシア領空を飛行できなくなると運航時はロシア南側の中国やカザフスタンなどの領空へ迂回(うかい)する「南回り」の経路に変更するなどの影響が出る可能性がある。
JALによると、現在運航しているロシアを除く欧州の目的地は、ロンドン、パリ、フランクフルト、ヘルシンキの4都市。モスクワを加えると、1週間当たり約50便運航しているという。
欧州の航空会社が運航する日本路線は、エールフランス航空(AFR/AF)とルフトハンザ ドイツ航空(DLH/LH)が南回りで運航を継続しており、KLMオランダ航空(KLM/KL)とフィンエアー(FIN/AY)が運休するなどの影響が出ている。
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