エアライン, ボーイング, 機体, 空港, 解説・コラム — 2022年2月23日 21:48 JST

夕暮れに浮かぶ金の鶴丸　写真特集・JAL 787-8 JA835J

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　垂直尾翼の鶴丸ロゴを金色にした日本航空（JAL/JL、9201）のボーイング787-8型機（登録記号JA835J）が、北京冬季オリンピックで銀メダルを獲得したカーリング女子「ロコ・ソラーレ」の選手らを乗せて2月21日午後6時9分に成田空港へ到着した。東京大会に合わせて2021年に運航した「みんなのJAL2020ジェット」の3号機（エアバスA350-900型機、JA06XJ）と同じく金の鶴丸ロゴをデカールで描いたものだ。

成田空港に着陸した金の鶴丸ロゴを描いたJALの787-8 JA835Jによる北京発JL860便＝22年2月21日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

　初代金の鶴丸であるJA06XJは、東京五輪開幕を控えた7月20日に就航。初便は羽田発札幌（新千歳）行きJL515便だった。当初は11月末までの運航予定だったが、12月12日の那覇発羽田行きJL912便が特別塗装での最終便となり、約4カ月間、日数にして146日間の運航を終えた。

　2代目となるJA835Jは、冬季五輪の出場選手に感謝の気持ちを表そうとJALが企画。22日からは787で運航している成田発着の短距離国際線に投入しており、4月上旬までの約2カ月間の運航になる見通し。22日と23日は、21日と同じ成田－北京線（JL869/860）に投入された。

　21日に出場選手ら58人を乗せて北京を出発したJA835JによるJL860便は、成田の92番スポットへ午後6時9分に到着。ロコ・ソラーレの藤澤五月選手らが到着ロビーに姿を表したのは、2時間半以上過ぎた午後8時50分だった。日ごろは閑散としている空港には多くのファンらが集まり、藤澤選手らは笑顔で手を振って応えていた。

　JA835Jの客室は2クラス206席（ビジネス30席、エコノミー176席）のE03仕様。ビジネスクラスのシートはライフラットタイプ「JALシェルフラットネオ」で2-2-2席配列、エコノミーは2-4-2席配列となる。JA835Jが引き渡されたのは2014年3月で、シェルフラットネオを積む787では最後の機体になった。JA836JからJA845Jまでの10機は、ビジネスクラスがフルフラットシート「スカイスイート」となった新仕様機で、最初に引き渡されたJA837Jは2014年11月26日に成田へ到着した。

　国内線機材のJA06XJと異なり、成田以外で目にする機会が少なそうなJA835Jだが、春までは人気を集めそうだ。