日本航空(JAL/JL、9201)のエアバスA350-900型機の15号機(登録記号JA15XJ)が2月17日午前、羽田空港の格納庫前に到着した。JALのA350では初めて加盟する航空連合「ワンワールド・アライアンス」の特別塗装機で、21日の羽田発那覇行きJL903便が初便になる見込み。
*初便の記事はこちら。
15号機は、エアバスの最終組立工場がある仏トゥールーズで現地時間14日(日本時間15日)に引き渡された。フェリーフライトの便名はJL8102便で、トゥールーズを16日午後2時20分に出発し、羽田のA滑走路(RWY34L)へ17日午前10時51分に着陸。同57分に212番スポットへ到着した。操縦は仲本大介機長、中川徹信機長、狩野元重副操縦士が担当した。
JALのA350-900は国内線用機材で、2019年9月1日就航。ボーイング777型機の後継機として導入しており、確定発注は標準型のA350-900が18機、長胴型のA350-1000が13機の計31機で、今年度はA350-900の9号機から15号機まで受領し、長距離国際線機材777-300ERの後継機となるA350-1000は2023年度の就航を予定している。
15号機の客室仕様は「X12」と呼ばれる3クラス391席仕様(ファーストクラス12席、クラスJ 56席、普通席323席)。標準の3クラス369席(ファーストクラス12席、クラスJ 94席、普通席263席)の「X11」と比べて普通席が多く、観光需要が見込める路線や繁忙期などに適している。X11の機材もX12に変更できる。X12仕様で初めて納入されたのは14号機で、新造時から同仕様なのは15号機が2機目となった。
JALはA350の初受領から一部の機体を除き、トゥールーズから羽田まで受領した機体を空輸する「デリバリーフライト」で、SAF(Sustainable Aviation Fuel:持続可能な航空燃料)を使用。これまでに初号機から5号機と、12号機から今回の15号機まで使用している。
*写真は13枚。
初便は那覇行きJL903便
・JAL、ワンワールド塗装A350就航 391席仕様(22年2月21日)
動画(YouTube Aviation Wireチャンネル)
・【4K】JAL A350初のワンワールド塗装機JA15XJ羽田到着
写真特集・初回Cチェック迎えたJAL A350-900
前編 主脚扉裏にはステップ
後編 グレーの普通席、布を外すと赤だった
特集・就航2周年を迎えたJAL A350
・トイレのロック表示もひと工夫
A350とCA現行制服
・国内線の新主力機 写真特集・JAL 11代目CA新制服とA350-900
写真特集・JAL A350-900
(1)ファーストクラスはゆとりある個室風
(2)クラスJは新レッグレストで座り心地向上
(3)普通席も全席モニター完備
(4)大型モニター並ぶコックピットや落ち着いたラバトリー
初便就航
・JAL、A350就航 植木会長「静かな機内、こだわりのシート」(19年9月1日)
特集・JAL A350初号機受領
離陸編 翼を振りトゥールーズをフライパス(19年6月15日)
デリバリー編 鶴イメージしたバレエでお披露目(19年6月15日)
13年に契約
・日航、A350で777置き換え 777X採用ならず(13年10月7日)