エアライン — 2022年2月12日 10:20 JST

スプリング・ジャパン、資本金1億円に減資 ”中小企業”に

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 日本航空(JAL/JL、9201)が出資するLCCのスプリング・ジャパン(旧春秋航空日本、SJO/IJ)は、資本金を209億円から1億円に減資し、資本準備金も149億円から1億円に減らす。効力発生日は3月14日を予定している。

資本金を1億円に減資するスプリング・ジャパン=PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 同社の2021年3月期決算(第9期、20年1月から21年3月)は、純損益が75億4133万円の赤字(前期19年12月期は27億5000万円の赤字)だった。2012年の創業から9期連続で営業損失、経常損失、純損失を計上している。

 2021年3月末時点の債務超過額は50億4795万円。資本金が1億円となることで、税制上は中小企業として扱われる。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、スプリング・ジャパン以外にもスカイマーク(SKY/BC)やエア・ドゥ(ADO/HD)、ソラシドエア(SNJ/6J)が資本金を1億円に減資し、“中小企業”になっている。

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