日本航空(JAL/JL、9201)は2月3日、東京都からの依頼で機内食風弁当を新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のホテル療養者向けに提供した。都がホテル療養者に快適に過ごしてもらおうと特色ある食事を提供する取り組みの一環で、JALは国内線ファーストクラスの機内食をイメージしたハンバーグやパスタ、ローストビーフなどを取り入れた機内食風弁当を約1500食用意した。
都は新型コロナウイルス感染者のうち、入院治療の必要のない軽症や無症状の人には都が用意したホテルなどで宿泊療養を依頼している。1月16日からは、ホテルで快適に過ごしてもらおうと、週1回程度特色ある食事の提供を始め、JR東日本の駅弁やなだ万の料亭弁当などを順次提供している。
JALは和食と洋食のメニューを都に決めてもらうため、依頼から1週間ほどで和洋3種類ずつ計6種類のメニューを提案。3日に提供された洋食メニューは、シーフードマリネ、ローストビーフと生ハム、かぼちゃのサラダ、ベーコンとチーズのサラダスパ、トマトソースの煮込みハンバーグによるワンプレートの機内食風で、イチゴのプチケーキと甘夏ミカンがデザートとしてホイップクリームとともに添えられ、粉末のコンソメスープをセットにしている。
調理はJALの機内食も手掛けるケータリング会社ティエフケーが担当。今回はホテルへ配送後の温度管理なども考慮し、温めずに食べられる「コールドミール」として用意した。弁当の外箱は、パイロットが乗務時に機内で食べる「クルーミール」と同じものを使用した。
JALの商品・サービス開発部客室サービスグループで、国内線ファーストクラスに携わっている岡澤賢哉マネジャーは「国内線ファーストクラスの機内食を手掛けているティエフケーに相談し、早春をイメージした機内食風弁当を提供することになった。きょうは節分なので豆、2月でバレンタインデーが近いのでチョコレートを添えた」と説明した。
和食の提供時期はまだ決まっていないという。また、1月にもJALの通販サイトなどを手掛けるJALUX(ジャルックス、2729)を通じて、機内食通販で扱っている「牛すき焼き重」を提供しており、今回で2回目となった。
*第2弾は和食。記事はこちら。
関連リンク
宿泊療養施設のご案内(東京都)
日本航空
ティエフケー
第2弾は和食
・「元気になったら機内食食べたい」JAL、都のホテル療養者向けに機内食風弁当の第2弾(22年2月17日)
JAL国内線ファーストクラスと新制服
・A350-900
・787-8
牛すき焼き重
・JAL、家庭向け機内食第2弾 賛否両論監修の牛すき焼き重や北海道の豚丼(21年8月4日)