デルタ航空(DAL/DL)は、環境に配慮したビジネスクラス用リサイクル寝具や缶入りワインの導入など機内プロダクトを刷新し、使い捨てプラスチックの使用量削減など持続可能性を高める取り組みを強化する。機内の使い捨てプラスチックの年間使用量を最大約490万ポンド(約2222トン)削減できるという。
国際線ビジネスクラス「デルタ・ワン」の寝具を再生ペットボトル由来のものに2021年12月から順次変更。年間2500万本の再生ペットボトルを使用し、寝具用パッケージも再利用可能にしたことで、使い捨てプラスチックの使用量を年間最大26万ポンド(約118トン)削減するという。
デルタ・ワンのアメニティキットは、メキシコのアパレルブランドであるサムワン・サムウェアを起用。メキシコの伝統的な手工芸によるもので、メキシコの5つの州で250人以上の雇用創出につなげた。新しいアメニティキットは、ファスナーや包装などの使い捨てプラスチック5品目をなくし、年間最大9万ポンド(約41トン)のプラスチック使用量を削減する。
缶入りワインは、カリフォルニア州ソノマのイマジナリー・エステート・ワイナリー製。今月から米大陸横断フライトの一部で導入。今年後半にはすべての米国内線に拡大する予定で、プラスチック使用量を年間最大25万ポンド(約113トン)削減する。
食器類も天然素材やリサイクル素材を使用した製品を導入予定。今年後半に完了する見込みで、年間のプラスチック使用量は最大430万ポンド(約1950トン)削減できる見通し。
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デルタ航空
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