ボーイングは、戦闘攻撃機F/A-18「スーパーホーネット」と電子戦機EA-18G「グラウラー」のドイツでの採用に向け、同国企業との提携を拡大する。10社以上にRFI(情報提供依頼書)を発行し、入札を実施する。
ドイツ連邦軍は、英独伊の欧州3カ国が共同開発したパナビア「トーネード」の後継機として、スーパーホーネットを30機、グラウラーを15機の計45機発注する見通し。ボーイングはドイツ企業に対し、サポート機器やロジスティクス、メンテナンス、訓練、修理とオーバーホールなどの役割を求め、グラウラー向け次世代ジャマー(電波妨害装置)の開発参加も促す。
ボーイングはスーパーホーネットの最新型となる次世代コックピットやコンフォーマル燃料タンク(CFT)などを採用した「Block III(ブロックIII)」を提案。「ドイツの戦闘機要件を満たすのに理想的な機体」とアピールしており、グラウラーと連携させることで、空対空と空対地双方の任務で「無比の能力をもたらす」(同社)としている。
スーパーホーネットのブロックIIIは、量産初号機が2021年9月にボーイングから米海軍へ引き渡された。
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ボーイング・ジャパン
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