全日本空輸(ANA/NH)をはじめとするANAグループは12月27日、グローバルスタッフ職(旧総合職)の新卒採用を3年ぶりに再開すると発表した。パイロットや障がい者の採用も実施する。ANA本体など「ANAブランド」の客室乗務員は採用を見送るが、今後はキャリア採用(中途採用)も強化していくという。
ANA本体が2023年度入社で新卒採用を実施するのは、グローバルスタッフ職の事務系と技術系、運航乗務職(パイロット)、障がい者採用。卒業後3年以内で、他社に入社した人も応募できる。運航乗務職については、自社養成のパイロット訓練生を採用するかは今後詰める。
事務系の業務分野は、オペレーション、ビジネス・マーケティング、コーポレート、「高度専門人財」として財務・IR、IT・データ。技術系は整備と運航技術となる。
2023年度入社の新卒採用で、客室乗務員はFSC(フルサービス航空会社)のANAとエアージャパン(AJX/NQ)、ANAウイングス(AKX/EH)のANAブランド3社は採用を見送る。一方、LCC(低コスト航空会社)のピーチ・アビエーション(APJ/MM)は採用を実施するか検討を進めている。
ANAグループは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、今年度と2022年度はパイロットなどを除き採用を見送った。2023年度は航空需要の回復や組織の活性化のため、採用を再開するという。詳細は決定次第グループ各社のウェブサイトなどで発表する。
また、2022年度入社のキャリア採用(中途採用)の再開も決定。詳細は新年度に発表する見込み。
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