長崎空港を拠点とするオリエンタルエアブリッジ(ORC/OC)は12月24日、離島路線の後継機として仏ATR製ターボプロップ(プロペラ)機のATR42-600型機を2022年度から2機受領し、2023年度中に定期便に就航させると発表した。現行のボンバルディア(現デ・ハビランド・カナダ)DHC-8-Q200型機は退役させ、2025年度から2機のATR機での運航を目指す。
ATR42-600の座席数は1クラス48席で、Q200の同39席から9席増える。就航から20年が経過していることから、機材更新を決めた。初号機を2022年度中に受領し、定期便では長崎-壱岐線、五島福江線、対馬線、福岡-福江線などの離島路線に投入する見通し。
ORCでは現在、Q200に加えて2017年10月29日開始の冬ダイヤからは、全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)からDHC-8-Q400(1クラス74席)をリース導入している。
ATRはエアバスと伊アレニア・アエルマッキの共同事業体として、1981年に設立されたリージョナル機メーカー。日本市場では、天草エアライン(AHX/MZ)がATR機を初導入し、2016年2月20日にATR42-600(1クラス48席)を就航させた。その後、日本航空(JAL/JL、9201)のグループ会社で鹿児島空港を拠点とする日本エアコミューター(JAC/JC)がATR42-600(同48席)とATR72-600(同70席)を、同グループで札幌の丘珠空港が拠点の北海道エアシステム(HAC、NTH/JL)がATR42-600(同48席)を就航させている。
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