英ロールス・ロイスは現地時間12月22日、次期戦闘機用エンジンの実証機の開発・提供をIHIと共同で実施すると発表した。次期戦闘機は日本では「F-X」、英国では「テンペスト」の開発に向けた動きが進んでおり、両社は2022年1月から実証機の共同開発を始める見通し。
英国側は計画、デジタル設計、製造開発に3000万ポンド(約45億円)の初期投資を行い、さらに2億ポンド(約303億円)の英国資金を投入して実物大の実証機を開発する。日本政府と産業界が近年進めている技術開発に、英国がテンペストで開発する技術を合わせることで、世界有数の次世代エンジン開発を目指す。
F-Xは日米英三カ国の国際協力により開発を進め、F-Xとテンペストはともに2035年ごろの部隊配備を目指す。ロールス・ロイスは、次期戦闘機用エンジンにより将来的に日英両国で数百人規模の雇用創出につながる可能性があるとしている。
関連リンク
防衛省
Rolls-Royce
IHI
・英BAE、テンペスト開発予算獲得 380億円規模(21年7月29日)
・JAXA、超音速機技術の実用化へ協議会設置 国際共同開発の参画視野(21年6月16日)