全日本空輸(ANA/NH)は11月26日、機内食通販で25日に販売を開始した国際線ビジネスクラスのハンバーグステーキが即日完売したことを明らかにした。1セット2人分で1万円(税・送料込み)と高額だったが、同社初のビジネスクラスのメニューで、実際の機内食でも人気の高いデミグラスソースのハンバーグとあって好評だったようだ。
ハンバーグはANAの機内食を手掛けるANAケータリングサービス(ANAC)の清水誠総料理長が考案したメニューで、機内では2018年から提供開始。国産牛肉を粗挽きにして雌牛の「チチカブ」の脂身を加え、デミグラスソースを添え、3種類のブレッド(パン)とデザートの「フランボバニーユ」をセットにした。
ANACによると、企画段階ではビジネスクラスのワインとセットにする案などもあったというが、同社でこだわっているハンバーグとパン、デザートに絞った商品にしたという。いずれも冷凍で提供し、ハンバーグとソース、マッシュポテト、付け合わせの野菜は湯煎で、ブレッドは凍ったままオーブントースターで、デザートは冷蔵庫で約4時間かけて解凍する。
ANAはエコノミークラスの機内食を2020年12月から自社の通販サイト「ANAショッピング A-style」や楽天市場で販売しており、3種類のメニューが各4食ずつ計12食で1セット9000円で販売。これまでに約40種類を販売したところ、今年9月で100万食に達し、11月時点で125万食を販売したという。
今回の価格設定では、「ふるさと納税」で扱われている食品などもベンチマークとし、エコノミークラスを上回る価格帯にした。「数が多くないので、ほぼ手作業の状態」(ANACの担当者)だといい、販売数量よりは利用者のニーズを探りたいという。
関連リンク
機内食・ラウンジ提供食(A-style)
ANA FINDELISH(ANA公式ギフトショップ楽天市場店)
全日本空輸
ANAケータリングサービス
ANAの機内食通販
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