1998年の就航以来初となった機材更新を11月に終えた北海道エアシステム(HAC、NTH/JL)。ターボプロップ(プロペラ)機のサーブ340B型機(1クラス36席)を3機運航してきたが、同数のATR製ATR42-600型機(同48席)に置き換えた。
HACは札幌の丘珠空港を拠点とする日本航空(JAL/JL、9201)のグループ会社で、1998年3月28日に就航。旧日本エアシステム(JAS、現JAL)と北海道による第3セクターとしてスタートした。
22年ぶりの新機材となったATRの初号機は2020年4月12日に就航。2号機(JA12HC)は今年4月20日に運航を開始し、11月9日に3号機(JA13HC)が就航した。3機のATRは初号機が北海道を表現した特別塗装、2号機が通常の鶴丸塗装、3号機はJALグループが加盟する航空連合「ワンワールド・アライアンス」の特別塗装と、外観がすべて異なる。
3号機は現地時間9月28日に受領。ATRの工場がある仏トゥールーズを翌29日午前10時35分(日本時間同日午後5時35分)に出発し、ギリシャとエジプト、オマーン、モルディブ、スリランカ、インドネシア、フィリピンを経由し、鹿児島には6日目の10月4日午後2時40分に到着した。HACは機材整備を同じくJALグループで鹿児島を拠点とする日本エアコミューター(JAC/JC)に委託しており、これまでの2機のATR42も鹿児島で就航前整備を終えてから丘珠入りしている。3号機は11月8日午後1時43分に丘珠へ到着し、初便は翌9日の丘珠発函館行きJL2743便となった。
外観が異なる3機だが、客室の仕様は同じ。JALグループの機体として、JALの国内線機材「スカイネクスト」の仕様に準拠。黒のレザーシートに、ワインレッドのシートベルトを配した。ヘッドレストカバーは、初号機が2020年に就航した際はワインレッドだったが、現在はエアバスA350-900型機などと同じくシートと同系統の色となり、ATRの場合は黒いヘッドレストカバーを採用している。
手荷物収納スペースは同クラスのターボプロップ機よりも大きく、LED照明を採用した明るい室内で、ジェット機並みの静粛性を誇る。
乗客は後方左側のドアから乗降する。前方右側席は旅客機では珍しい4人掛けで、ATR42の特徴となっている。化粧室(ラバトリー)は後方左側に1カ所。客室乗務員は通常1人で乗務する。
本写真特集では、3号機の外観や客室、コックピットなどを取り上げる。
*写真は40枚(外観左側→コックピット→客室→外観右側の順)。
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