日本航空(JAL/JL、9201)は冬ダイヤ初日の10月31日、低騒音の最新鋭大型機エアバスA350-900型機を羽田-伊丹線に就航させた。今回の伊丹就航で、JALのA350は羽田発着の福岡、札幌(新千歳)、那覇を合わせた国内幹線4路線すべてに投入されることになった。
冬ダイヤでJALは羽田-伊丹線を1日15往復運航。このうちA350(3クラス369席:ファースト12席、クラスJ 94席、普通席263席)は1日3往復程度投入し、残りはボーイング787-8型機(3クラス291席:ファースト6席、クラスJ 58席、普通席227席)などで運航する。伊丹は周辺に住宅地が密集していることから、低騒音機材の運航を増やす。
今年3月26日からは、伊丹-那覇線にA350を一足早く投入しており、羽田-伊丹線は伊丹発着路線では2路線目のA350投入となった。
JALのA350は現在12機で、ボーイング777型機の後継機として今年度末までに15号機まで受領予定で、年度内は14機体制まで拡大する見込み。2019年9月1日に就航したA350-900は主に国内線用777-200の、2023年度以降に導入を計画する長胴型のA350-1000は長距離国際線用777-300ERの後継で、確定発注はA350-900が18機、A350-1000が13機の計31機で、このほかにオプション(仮発注)で25機購入する契約を結んでいる。
A350による羽田発伊丹行き初便となった31日のJL107便(A350-900、登録記号JA11XJ)は、乗客228人(幼児2人含む)を乗せて午前8時36分に15番スポットから出発。D滑走路(RWY05)から同50分に離陸し、伊丹の18番スポットへ午前9時42分に到着した。JL107便にはこれまで777-200ERや787-8を中心に投入しており、1日3往復程度としているA350投入便はこれらの機種で運航していた便が中心になる見込み。
JALの羽田-伊丹線は戦後初の国内民間航空路線で、25日には就航70周年を迎えた。
伊丹就航70周年
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A350伊丹1路線目は那覇
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11代目新制服とA350
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写真特集・JAL A350-900
(1)ファーストクラスはゆとりある個室風
(2)クラスJは新レッグレストで座り心地向上
(3)普通席も全席モニター完備
(4)大型モニター並ぶコックピットや落ち着いたラバトリー