エアバスは現地時間7月19日、A330の納入機数が1000機に達したと発表した。1000機目となったのはキャセイパシフィック航空(CPA)のA330-300で、エンジンはロールス・ロイス製トレント700。同機は仏トゥールーズで開催された記念式典で引き渡された。CPAと子会社の香港ドラゴン航空(HDA)はA330の運航会社では最大規模のひとつで、現在は計56機を運航している。
A330は世界中の航空会社から高い評価を得ている双発広胴型機。優れた経済性を保持し、地域路線、長距離路線の両方で最も高いコスト効率を提供する。A330の最新バージョンは最大7,250海里(13,420キロ)をノンストップで飛行可能である。広々とした客室は乗客からも人気が高く、比類ない快適性と、最新の機内エンターテーメントシステムを備え、オプションでインターネット接続サービスも可能。
CPAは1995年にA330の同社向け初号機を受領。現在38機のA330-300、11機のA340を保有する。また、HDAはA320シリーズを21機、A330-300を18機運航している。CPAグループはA330-300の受注残が10機あり、今後は計48機のA350 XWBシリーズが引き渡される予定で、うち2機はリース機となる。
A330シリーズのうち、基本仕様の座席数が3クラス295席のA330-300は、1993年に運航開始。3クラス253席のA330-200は1998年に運航を始めている。運航会社ではA330を使用し、飛行時間が30分から14時間を超えるさまざまな運航を行っている。これまでに約12億人もの乗客を運び、300空港に就航。1250機以上の受注している。
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