エアバスは現地時間9月30日、日本航空(JAL/JL、9201)にA350-900型機の12号機(登録記号JA12XJ)とグループの北海道エアシステム(HAC、NTH/JL)にATR製ATR42-600型機の3号機(JA13HC)を同時に引き渡したと発表した。ターボプロップ機メーカーのATRは、エアバスと伊アレニア・アエルマッキの合弁会社となる。
JALのA350はボーイング777型機の後継機で、確定発注は標準型のA350-900が18機、長胴型のA350-1000が13機の計31機で、このほかにオプション(仮発注)で25機購入できる契約を締結している。A350-900は主に国内線用777-200の、A350-1000は長距離国際線用777-300ERの後継となり、A350-1000は2023年度の就航を計画している。
A350-900は年度内に15号機まで引き渡され、2022年3月末の時点では14機が運航中となる見込み。今年初受領の9号機は6月14日、10号機は8月17日、11号機は9月9日に引き渡され、すでに運航している。
HACのATR42は22年ぶりとなる新機材で、1998年3月の就航当初から運航してきたサーブ340B型機3機を置き換える。2020年4月12日に初号機が就航し、現在は2020年12月16日に引き渡された2号機との2機体制で、3号機は11月に就航する見通し。
3号機の外観は、JALグループが加盟する航空連合「ワンワールド・アライアンス」の特別塗装を施した。ATR機へのワンワールド塗装は世界初となる。
関連リンク
日本航空
北海道エアシステム
Airbus
ATR 日本語版ウェブサイト
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前編 22年ぶり新機材
後編 サケや利尻昆布で北海道を表現