米海軍は現地時間9月29日、戦闘攻撃機F/A-18「スーパーホーネット」の最新型「ブロックIII」の量産初号機がボーイングから初納入されたと発表した。
ブロックIIIのスーパーホーネットは78機が契約済みで、最初の1機が引き渡された。米海軍によると、ブロックIIIは乗員が設定可能な新しいディスプレーを備えた先進的なコックピットや先進的なネットワーク、レーダーシグネチャーの強化などの改良が施されているという。
ボーイングによると、ブロックIIIの新しい補助プロセッサーは、パイロットの状況認識を向上させるため処理能力を高めており、アプリケーションによるソリューションを機体の寿命までアップグレードできるという。
ブロックIIIの新造機納入や改修を2030年代半ばまで実施していく。ブロックIIの機体は寿命を延長後、最終的にブロックIIIへアップグレードする。
今回初納入された機体は、メリーランド州パタクセントリバー海軍航空基地の試験評価飛行隊(VX-23)で飛行試験を2022年初夏まで実施後、飛行隊へ配備される。ブロックIIIの機体は、2024年末まで毎月2機ずつ引き渡される見通し。
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