川崎重工業(7012)と近畿大学医学部関西国際空港クリニックは9月22日に、PCR検査センターを関西空港内にオープンする。川重らが開発・製造した自動PCR検査ロボットシステムを活用したサービスで、国際線出発客に最短3時間で陰性証明を発行する。
検査方法は「リアルタイムRT-PCR法」で、唾液を採取して検査する。検査料は税込み3万8500円。料金には検査料と英文陰性証明書(1枚分)が含まれる。クレジットカード払いのみに対応する。
第1ターミナル(T1)2階の国内線北出発口のそばにある同クリニックに設置する。受付は平日の午前9時から11時までと、午後1時から2時まで。電話での事前予約が必要となる。土曜と日曜、祝日、年末年始は実施しない。
川重は、ロボットを使用した移動式PCR検査システムを開発。検査システムは40フィート(約12メートル)コンテナにパッケージ化。トレーラーで運送し設置する。コンテナ内にはおよそ10機のロボットを配置し、試薬調製や核酸抽出、遠心分離などのPCR検査に必要な工程を進める。稼働時間を16時間とした場合、1コンテナで2000検体検査できる。
同システムは5月に関空へ導入済み。川重によると、他空港からも引き合いがあるという。
関連リンク
近畿大学医学部関西国際空港クリニック
川崎重工業
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