全日本空輸(ANA/NH)は9月19日、総2階建ての超大型機エアバスA380型機「FLYING HONU(フライング・ホヌ)」の初号機(登録記号JA381A)による新千歳空港発着の遊覧飛行を実施した。約1時間半のフライトで、新千歳から反時計回りに北海道を一周した。
「空飛ぶウミガメ」を意味するFLYING HONUは、成田から18日に新千歳へ到着。ANAが2020年8月から実施しているA380のチャーターフライトは、これまで発着地が同じだったが、初めて出発地と到着地が異なるものとなった。参加者は成田から新千歳までのフライトと19日の遊覧飛行は別々に募った。
遊覧飛行の便名はこれまでと同じNH2030便で、乗客373人(幼児10人含む)と乗員21人(パイロット2人、客室乗務員19人)を乗せ、新千歳空港の27番スポットを午後1時19分に出発し、A滑走路(RWY01L)を同34分に離陸。直後に右旋回し、日高山脈、帯広空港、浦幌町沖、釧路空港、雄阿寒岳、女満別空港、サロマ湖、紋別市沖、クッチャロ湖、稚内空港、ノサップ岬、利尻空港、利尻富士、パンケ沼、留萌市、岩見沢市、栗山町、新夕張と反時計回りに道内を巡り、むかわ町からいったん北太平洋へ出て、新千歳空港のA滑走路(RWY01L)に午後3時17分に着陸し、同22分に27番スポットへ戻った。
ANAによると、北海道を周遊するルートを設定したところ、各空港の上空を通過する経路になったという。
ANAのA380の座席数は4クラス520席で、ファーストクラスが8席、ビジネスクラスが56席、プレミアムエコノミーが73席、エコノミーが383席。遊覧飛行の旅行代金は、ファーストクラスが7万9800円、ビジネスクラス窓側が4万9800円、同通路側が3万9800円、プレミアムエコノミー窓側が3万9800円、同通路側が2万9800円、エコノミークラス窓側2万9800円、同窓側翼上が2万2800円、同通路側が1万4800円だった。
成田-新千歳チャーターの復路は、20日午後3時ごろ新千歳を出発し、成田には午後4時45分ごろ到着する見通し。
出発地と到着地が異なるチャーターは、第2弾が今月24日からの成田-那覇間、第3弾は10月30日から成田-下地島間で、いずれも今回と同様に2泊3日で実施を予定している。
*前日の新千歳到着はこちら。
*写真は19枚。
関連リンク
ANA FLYING HONUチャーターフライト in 新千歳空港
ANA FLYING HONUチャーターフライト 北海道2泊3日
全日本空輸
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写真特集・ANA A380 FLYING HONUの機内
(1)個室ファーストクラスでプライバシー確保(19年5月21日)
(2)ペアシートもあるビジネスクラス(19年5月22日)
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