ロールス・ロイスは、全電動航空機「スピリット・オブ・イノベーション」(登録記号G-NXTE)の初飛行に成功した。500馬力以上(400KW)の電動パワートレインと航空機用では最も高密度のバッテリーパックを積んで離陸し、約15分飛行した。
同機は現地時間9月15日午後2時56分に、キネティック社が管理する英国防省のボスコムダウン試験場から離陸した。今回の初飛行から、飛行試験を通じて航空機の電力や推進システムに関するデータの収集を進めていく。
今回のフライトは、電気モーターと制御装置を製造するYASA、航空新興企業のElectroflightが主要パートナーとして参加する「ACCEL(Accelerating the Electrification of Flight:飛行の電動化を加速する)」と呼ばれるチームと、ロールス・ロイスが実施。ロールス・ロイスは、2030年までに自社の新たな製品がネットゼロカーボン対応となり、2050年までには全製品がネットゼロカーボンになることを宣言している。
*世界最速に認定。記事はこちら。
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前編 大口径ファンでより低騒音・低燃費に
後編 航空機の電動化、ハイブリッドが当面主流に