ウェザーニューズ(4825)は9月10日、東京オリンピック・パラリンピック期間中に航空機の運航管理をJAXA(宇宙航空研究開発機構)と連携して現地サポートしたと発表した。JAXAのD-NET(災害・危機管理対応統合運用システム)とウェザーニューズの動態管理システム「FOSTER-CoPilot」を連携させることで、制限空域内を飛行する全ヘリコプターの位置情報を一元管理できるよう支援した。官公庁と民間のヘリコプターの位置情報を同じ動態管理システム上で表示し、官民連携が実現したのは初めてだという。
大会期間中は政府内に空域統制所が設置され、警察庁と総務省消防庁、国土交通省航空局(JCAB)、海上保安庁、防衛省、JAXA、ウェザーニューズが連携し、安全運航を支援した。空域統制所は、飛行制限区域を設けた上で、各航空機間の運航計画の調整や動態管理を担った。JAXAによると、500機超の機体の運航状況を把握したという。
ウェザーニューズはJAXAと共同で、D-NETDの運用を空域統制所でサポート。D-NETはJAXAが開発した運航管理システムで、ウェザーニューズとナビコムアビエーション、三菱スペース・ソフトウエアが共同開発している「航空機運用統合調整システム」のプラットフォームとして採用され、ウェザーニューズの機内持ち込み型動態管理システム「FOSTER-CoPilot」と連携できる。ウェザーニューズは大会期間中に飛行制限空域内に進入する可能性のある民間ヘリに対してFOSTER-CoPilotの導入を支援し、位置情報をD-NETに表示させた。
また、ウェザーニューズの気象予報士が空域統制所で当日の気象リスクを伝えるなど、気象面でもサポートした。
今後はドローン(無人航空機)の運航が増えていることから、JAXAとともにヘリとドローンの位置情報の一元化を目指すという。
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