ルフトハンザ ドイツ航空(DLH/LH)は、エアバスの新客室内装「Airspace(エアスペース)」を採用したA321neoを就航させた。オーバーヘッドビン(手荷物収納棚)が大型化し、新しい照明システムなどを採用した。
初便はフランクフルト発フエルテベントゥーラ行きで現地時間9月4日に就航。今後は短中距離路線に同仕様の機材を投入していく。ルフトハンザのほか、グループのスイス インターナショナルエアラインズ(SWR/LX)、ブリュッセル航空(BEL/SN)、ユーロウィングス(EWG/EW)が新たに導入するA320neoファミリーもエアスペースを採用する。
エアスペースはA350の内装をベースにしたもので、手荷物収納棚は容積を40%拡大。スーツケースを立てて収納できるため、従来より手荷物を60%多く収納できる。既存機でキャリーバッグが5つ入ったスペースに、タテ置きで8つ収納できるようになった。
新しいLED照明は昼や夜の時間帯に応じ、乗客のバイオリズムに合わせて機内の光を調整できる。ラバトリー(化粧室)は、足が不自由な人でも利用できる構造を取り入れた。また、従来と同じ大きさの窓ながら大きく見える新しい窓の日よけ、抗菌仕様などを採用している。
日本の航空会社でエアスペースを初採用するのは、スターフライヤー(SFJ/7G、9206)のA320neo初号機で、2023年1月の受領を予定している。
・スターフライヤーのA320neo、23年1月に初号機 機内Wi-Fi搭載、モニター廃止(21年6月29日)
・A320neoでフルフラット実現 伸びる航続距離に新需要、エアバス新内装「Airspace」(18年4月15日)