全日本空輸(ANA/NH)が成田-ホノルル線に再投入しているエアバスA380型機「FLYING HONU(フライング・ホヌ)」が8月13日、成田空港からホノルルへ向かった。お盆休みに2往復限定で投入しており、13日の成田発が2便目となった。
A380の運航日は、成田発が9日と13日、ホノルル発は10日と14日で計2往復。ANAがホノルル線にA380を投入するのは、2020年3月25日に成田へ到着したホノルル発NH181便以来約1年4カ月ぶりで、成田-ホノルル線の運航は同年10月20日の現地発以来約9カ月ぶりとなった。
座席数は4クラス520席(ファースト8席、ビジネス56席、プレミアムエコノミー73席、エコノミー383席)。運航スケジュールは、ホノルル行きNH184便が成田を午後8時10分に出発し、同日午前8時45分に着く。成田行きNH183便は午前11時35分にホノルルを出発し、翌日午後2時50分に到着する。
13日のNH184便(A380、登録記号JA382A)は乗客120人(幼児ゼロ)、貨物約15トンを乗せ、成田の54番搭乗口から午後8時13分に出発した。9日に成田を出発した1往復目は青色の初号機(JA381A)を投入したが、今回は緑色の2号機で運航した。
ANAを傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)は3機のA380を発注しており、2機を受領済み。全機にハワイの空と海、夕陽をイメージした特別塗装を施しており、初号機が青(ANAブルー)、2号機が深緑(エメラルドグリーン)、3号機がオレンジ(サンセットオレンジ)と1機ごとに色が異なる。機首の表情も、正面を見る初号機、ほほ笑む2号機、まつげを描いた3号機と違いがある。
FLYING HONUは「空飛ぶウミガメ」を意味し、ANAのA380は5月24日で就航2周年を迎えた。ANAによると、現時点でお盆以降の定期便投入は決まっていないといい、当面は遊覧飛行などに投入する。9月には、出発地と目的地が異なるA380チャーターを成田-札幌(新千歳)間で初めて開催予定で、成田-那覇間も運航する。
また、ホノルル線の定期便は14日の成田行きNH183便を運航後、羽田発着に変更。ボーイング787-9型機(3クラス246席)で20日から週2往復運航する。運航日は羽田発NH186便が月曜と金曜、ホノルル発NH185便は火曜と土曜となる。A380は需要が回復次第投入するため、再び定期便を飛ぶのは早くても晩秋以降になるとみられる。
*9日の再開初便はこちら。
運航スケジュール
NH184 成田(20:10)→ホノルル(08:45)
NH183 ホノルル(11:35)→成田(翌日14:50)
関連リンク
全日本空輸
8月の成田-ホノルル1往復目
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写真特集・ANA A380 FLYING HONUの機内
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