通販世界最大手アマゾンは現地時間8月11日、オハイオ州のシンシナティ・ノーザンケンタッキー国際空港で「Amazon Air Hub」の運用を始めたと発表した。米国内の航空貨物輸送拠点で、4年以上の計画と建設により15億ドル(約1656億円)を投資し、荷役計画やロボット技術など数千の雇用が創出されるという。
敷地面積は東京ドーム約52個分に相当する600エーカー(約2.4平方キロメートル)を超える広さで、仕分施設は80万フィート(約7万4300平方メートル)。航空機を駐機するランプや複数階建ての駐車場などを備える。
仕分け施設には、ロボットアームや移動式ドライブユニットなど、荷物の移動や仕分けを支援するロボット技術、長大なコンベアを導入。2022年中には屋上に太陽光発電設備を設ける計画で、パネルで発電された全エネルギーを地域の電力網に直接供給する計画だという。
アマゾンは自社の貨物便「Amazon Air」を持ち、今年1月にはボーイング767-300型機の中古機11機を米デルタ航空(DAL/DL)とカナダのウエストジェット(WJA/WS)から購入し、旅客機から貨物機に改修して2022年までに投入すると発表している。Amazon Airの767は、機体前方に「Prime Air」と大きく描かれており、1月の発表と合わせると90機以上になる。
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アマゾンの貨物機
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