スカイマーク(SKY、9204)は7月10日、南(ぱい)ぬ島石垣空港(新石垣空港)に就航した。那覇-石垣線を1日4往復8便で、成田-石垣線と神戸-石垣線を1日1往復2便ずつ運航する。
石垣出発の初便は那覇行き560便で、西久保愼一社長が搭乗口で乗客を出迎え、午前9時8分に乗客112人を乗せて出発した。搭乗率は63.3%だった。到着初便となる神戸発161便の乗客は145人で、搭乗率は81.9%となった。
那覇-石垣線の普通運賃は5000円。羽田からは那覇での乗り継ぎ便を設定し、当日に限り、羽田-那覇線の運賃に4000円追加して石垣まで利用できる。
西久保社長は「日本の端から端まで就航できた。離島便は高止まりしていたが、飛行機の性能も上がっているので安くできる。今の時代に合った値段で就航した。少なくとも2年間は5000円でいきたい」と運賃について述べた。
「東京からグアムやサイパンに行く人が多いのは安いから。石垣島のほうが円も保険証も使えて便利。値段が同じなら石垣に来る人が増えるのではないか」との見方を示し、「本土の人に石垣の魅力を知ってもらう一助になれば」と就航の思いを語った。
地元の足としては「往復1万円で沖縄本島に行けるので、気軽に買い物やゴルフに行くという、今までと違った楽しみ方ができるのでは。東京にも成田へは1万2800円から行ける。東京の学校に通っている子どもを訪ねることもできる」と話した。
石垣市の中山義隆市長は「きょうは石垣市の市制施行記念日。記念すべき日に就航いただき大変うれしい。これまでは県庁所在地に1万数千円払って移動していた。定住するための移動路線として開設いただいたことは、住民が生活しやすくなる。県内外から八重山諸島へ気軽に遊びに来て欲しい」と述べ、就航を祝した。
石垣へは当初、3月7日の新空港開港に合わせて就航する予定だったが、那覇空港のターミナルビル増築の遅れなどで4月20日に延期。1月9日には石垣空港での調整に時間がかかるとして再度延期を発表した。これを受け、当初7月予定だった仙台へ4月20日に就航している。6月14日には低コスト航空会社(LCC)のピーチ・アビエーション(APJ)が関西-石垣線を就航させた。
運航ダイヤ(7月10日から9月30日)
那覇-石垣線
BC561 那覇(09:55)→石垣(10:55)
BC563 那覇(12:40)→石垣(13:40)
BC567 那覇(16:30)→石垣(17:30)
BC569 那覇(19:10)→石垣(20:10)
BC560 石垣(09:00)→那覇(09:55)
BC562 石垣(11:35)→那覇(12:30)
BC564 石垣(15:20)→那覇(16:15)
BC566 石垣(18:10)→那覇(19:05)
成田-石垣線
BC895 成田(13:10)→石垣(16:35)
BC896 石垣(17:15)→成田(20:15)
神戸-石垣線
BC161 神戸(07:30)→石垣(10:10)
BC162 石垣(10:45)→神戸(13:05)
羽田-石垣線(那覇経由)
BC511/561 羽田(06:25)→那覇(09:15/09:55)→石垣(10:55)
BC513/563 羽田(09:05)→那覇(11:55/12:40)→石垣(13:40)
BC517/567 羽田(13:00)→那覇(15:50/16:30)→石垣(17:30)
BC519/569 羽田(15:40)→那覇(18:30/19:10)→石垣(20:10)
BC560/512 石垣(09:00)→那覇(09:55/10:30)→羽田(12:55)
BC562/514 石垣(11:35)→那覇(12:30/13:20)→羽田(15:45)
BC564/518 石垣(15:20)→那覇(16:15/16:55)→羽田(19:20)
BC566/520 石垣(18:10)→那覇(19:05/19:40)→羽田(22:00)
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