日本航空(JAL/JL、9201)と通販サイト「JALショッピング」を運営するJALUX(ジャルックス、2729)は7月21日、一般販売用に開発した国際線機内食「BISTRO de SKY(ビストロですかい)」の販売を始めた。家庭用電子レンジで調理してもおいしく食べられるよう、国際線エコノミークラスのメニューを改良した。第1弾は、和食が東京・恵比寿の人気和食店「賛否両論」監修メニュー、洋食が北海道のご当地グルメをテーマにしたもので、一人暮らしでも購入しやすい量の商品も用意する。
機内ではトレーセットとして提供している機内食を、1食でも満足できるようにご飯と主菜のバランスを調整。新たな食材の追加で彩りを添えた。機内で食べる雰囲気を楽しんでもらおうと、ビーフコンソメスープをセットにしている。
また、機内で加熱する際は水蒸気によるスチームオーブンを使っているが、家庭用電子レンジで温めても食材の食感などが残るよう調理の加熱時間を短くし、ご飯を炊く水分量を調整するなど、家庭でおいしく食べられるようにした。
和食と洋食とも、3種類のメニューで1セットとなる。21日に販売を開始した第1弾では、和食の「賛否両論シリーズ」は、賛否両論の笠原将弘氏が監修。「4種だしの旨み やわらかかつ重」「かつおだし香る豚肉の生姜焼き重」「いろいろ野菜と塩だれ から揚げ重」の3種類1セットを用意した。洋食の「北海道シリーズ」は北海道のご当地グルメをテーマにし、「スパイス香るホワイトカレー」「特製デミソース エスカロップ」「ごろごろ野菜のやきとり(豚肉)丼」をそろえた。
価格は和食と洋食ともに12食セット(3種類4食ずつ)が9790円、6食セット(3種類2食ずつ)は5890円。いずれも食数分のビーフコンソメスープ付きで、消費税と送料込み。保存は冷凍となる。
JALでは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で国際線が大量運休する中、昨年はエコノミークラスの機内食の在庫を抱えたため、スチームオーブンが設置されているなどの理由から企業の社食向けに余剰機内食を販売。その後、一般販売用機内食を半年弱の期間で開発した。JALによると、6食セットを用意したことで一人暮らしでも購入しやすくしたという。販売目標は「数万食」(同社)で、第2弾は8月上旬に販売を予定している。
日系大手2社のうち全日本空輸(ANA/NH)は、2020年12月からエコノミークラスの機内食を販売している。
試食記
・JALの家庭向け機内食、自宅の電子レンジで調理(21年8月18日)
ラウンジのカレーやファーストクラスのシャンパン販売
・JAL、ラウンジのビーフカレー再販 月1回販売へ(21年7月8日)
・JAL、ファーストクラス”幻のシャンパン”販売 サロン7本セット、08年入り(21年5月2日)
・JALラウンジ特製ビーフカレーが我が家にやってきた 1袋1kgって何食分?(20年9月10日)
・JAL系レストラン御料鶴、CAが機内食提供(20年11月12日)
・JALラウンジのビーフカレー、初のレストラン提供 成田空港近く「御料鶴」(20年6月12日)
ANAの機内食販売
・ANA「機内食ごっこセット」 ハンバーグや紅鮭ご飯にトレー付き(21年6月23日)
・「求められているのは機内と同じもの」特集・9万食売ったANA機内食通販の舞台裏(21年2月7日)
・ANA、エコノミー機内食とラウンジカレー通販(20年12月11日)