日本航空(JAL/JL、9201)は7月20日、開幕が近づく東京オリンピック・パラリンピックの特別塗装機「みんなのJAL2020ジェット」の3号機(エアバスA350-900型機、登録記号JA06XJ)を羽田空港の格納庫でお披露目した。JAL機では初めて、垂直尾翼に描かれた鶴丸ロゴが金色になった。初便は同日の羽田発札幌(新千歳)行きJL515便で、同路線のほか羽田-福岡、那覇、伊丹-那覇の各線などの国内線に11月末まで投入を予定している。
機体全体に選手が描かれたデカールを貼り、垂直尾翼の鶴丸を金色に変更。面積は400平方メートルでデカール224枚を使い、約2週間かけて仕上げた。機体に描かれた選手は、左側が前方から萱和磨(体操)、村上茉愛(体操)、橋本大輝(体操)、内村航平(体操)、錦織圭(テニス)、畑岡奈紗(ゴルフ)、羽根田卓也(カヌー)、植草歩(空手)、香西宏昭(車いすバスケットボール)、右側は前方から加納虹輝(フェンシング)、北口榛花(陸上競技)、戸邉直人(陸上競技)、阿部詩(柔道)、阿部一二三(柔道)、大野将平(柔道)、上地結衣(車いすテニス)の各選手となる。
JALはこれまでに、「みんなのJAL2020ジェット」の初号機(ボーイング777-200型機、JA773J)を2019年4月8日、2号機(767-300ER、JA601J)を同年7月11日にそれぞれ国内線に就航させた。開催500日前と1年前を記念したもので、3号機は当初2020年4月の就航を予定していたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で大会の開催が延期されたことから、就航も1年以上後ろ倒しとなった。
3号機の機内では、特別デザインの紙コップや搭乗記念証を配る。投入路線や便名は前日夕方にJALのウェブサイトで公開する。初日の20日は、羽田午後0時30分発の札幌行きJL515便と折り返しの羽田行きJL514便、羽田午後5時35分発の札幌行きJL525便と折り返しの羽田行きJL526便に投入する見込み。
3号機の企画を担当したJALの東京2020オリンピックパラリンピック推進室の中屋有貴さんは、「JAL初の金の鶴丸で、選手だけではなく全国の人たちに明るい気持ちになって欲しい」と、金色を選んだ理由を語った。機体だけではなく、羽田空港で貨物コンテナ1つと牽引するトーイングトラクター1台も金色にし、このほかに70台のトーイングトラクターの鶴丸ロゴを金色に変更し、全国各地に展開することで、3号機が乗り入れない空港にも明るい話題を届けたいという。
また、3号機就航に合わせて、2020年4月に刷新した新制服プロジェクトの一環でデザインを公募したスカーフを、客室乗務員と地上係員が7月21日から9月7日まで着用する。
*写真は10枚。
*初便の記事はこちら。
*写真特集はこちら。
関連リンク
日本航空
東京2020オリンピック競技大会
写真特集・みんなのJAL2020ジェット3号機
・金の鶴丸ロゴA350、コンテナも金色(21年7月23日)
初便
・JAL、金の鶴丸2020ジェット3号機就航 金色コンテナ載せ新千歳へ(21年7月20日)
みんなのJAL2020ジェット
・JAL、2020ジェット2号機お披露目 20年10月まで国内線(19年7月11日)
・JAL、東京五輪の特別塗装機「みんなのJAL2020ジェット」 初号機が国内線就航(19年4月8日)
写真特集・JAL 11代目CA新制服と主要機材
(1)国内線の新主力機 A350-900編
(2)長距離国際線飛ぶフラッグシップ 777-300ER編
(3)プレエコなくした国際線中型機 787-8 E12編