エアライン, 企業, 空港 — 2021年7月16日 18:00 JST

JALなど6社、航空・バス活用の物流実証実験 長崎の朝〆鮮魚、昼過ぎに大阪へ

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 日本航空(JAL/JL、9201)や、JALグループで地方路線を担うジェイエア(JAR/XM)など6社は7月16日から、公共交通機関を活用した高鮮度物流の実証実験を開始した。長崎県佐世保市の鮮魚を大阪の飲食店に輸送するもので、バスと航空便を使って運搬する。

公共交通機関を活用した高鮮度物流の実証実験を開始したジェイエア=PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 実証実験にはJALとジェイエアのほか、伊丹空港発着のリムジンバスを運行する大阪空港交通(大阪・豊中市)と、長崎空港と佐世保市内を結ぶ空港バスを運行する西肥自動車(佐世保市)が参画。米倉鮮魚店(佐世保市)の朝〆鮮魚が、Double Doorsが運営するレストラン「ITADAKIMASU FOOD HALL」(大阪・なんば)へ昼過ぎに到着する。

 朝〆鮮魚は、米倉鮮魚店の社員が西肥自動車北部営業所(北松浦郡佐々町)まで運搬。北部営業所からは長崎空港行きの西肥バスで運ぶ。空港着後はJALの貨物事業部門・JAL CARGO(JALカーゴ)と連携し、ジェイエアの伊丹行き定期便に搭載する。伊丹空港からは大阪空港交通のなんば駅前行きリムジンバスに載せ、なんば着後はDouble Doorsの社員がレストランまで運ぶ。レストランでは午後5時から午後8時まで、飼料にハーブを配合して育てた「長崎ハーブ鯖」のほか、シマアジやヒラマサ、イサキなど、長崎名産の鮮魚を、寿司などに調理して提供する。

 実証実験は16日のほか、17日と21日から23日、30・31日の計7日間を予定する。ジェイエアは今後、生鮮品を産地から消費地まで輸送する新サービス「高速物流サービス」を展開し、地域活性化を目指す。

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