全日本空輸(ANA/NH)を中核とするANAホールディングス(ANAHD、9202)とセブン&アイ・ホールディングス(3382)傘下のイトーヨーカ堂は7月15日、生鮮品を産地から首都圏へ空輸する「産直空輸」の試験販売を17日と18日の2日間実施すると発表した。
試験販売は、イトーヨーカドー グランツリー武蔵小杉店(川崎市)で実施。販売状況や利用者の反応を見るという。北海道産トマトや富良野メロン、鹿児島産オクラや空心菜などを並べる。地方で収穫された野菜や果物をANA便で羽田へ運び、収穫から最短6時間程度で販売する。
輸送時間の短縮により、従来は6割程度の完熟度で出荷していたイチゴを、完熟状態で出荷できるという。また、既存の流通に乗っていなかった農産物や、首都圏では出回っていない希少品なども扱えるようになるとしている。
ANAが対象となる農作物を推薦し、イトーヨーカ堂が選定。輸送や販売支援をANA、イベント開催や当日の販売などをイトーヨーカ堂が担う。輸送はANAHD傘下の貨物事業会社ANAカーゴ(ANA Cargo)が手掛ける。
ANAグループ社員が2019年に提案して調査や検討を進め、1回目の実証実験を3月13日と14日にイトーヨーカドー大森店で行い、福岡県産イチゴ「あまおう」などを扱った。これまでに4回実施しており、5回目の今回は店舗の改装オープンに合わせて試験販売する。
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