サイエンスアーツ(新宿区)は7月6日、同社が開発したIP無線アプリ「Buddycom(バディコム)」とBluetooth(ブルートゥース)接続の専用イヤホンマイクを、日本航空(JAL/JL、9201)のグループ会社JALスカイがこのほど導入したと発表した。羽田空港のJALグランドスタッフが乗客の案内などに使用しているiPadにBuddycomをインストールし、無線機としても利用できるようにした。
Buddycomは、携帯電話回線やWi-Fi(無線LAN)のデータ通信を利用し、スマートフォンやタブレットなどの端末をトランシーバーや無線機のように利用できるチームコミュニケーションサービス。音声のほか、映像を使った通信にも対応している。
JALグループでは、整備会社のJALエンジニアリング(JALEC)が2018年2月から導入しており、JALスカイはその後試験導入を経て正式採用した。異なる企業間でもグループを設定でき、JALスカイのグランドスタッフ同士だけでなく、JALECの整備士とも会話できるようにした。
また、JALスカイが以前使用していた他社の通信アプリは、付属マイクが有線タイプだったため、グランドスタッフが保安検査場を通過する際、制服からマイクを外すのに時間がかかっていたという。
現在は羽田空港の国内線担当者用に231台、国際線用に70台の計301台を導入している。JALスカイはBuddycomをiPadにインストールして使用しており、グランドスタッフが専用無線機を携行する必要がなくなった。
関連リンク
Buddycom(サイエンスアーツ)
JALスカイ
日本航空
・【PR】JAL、グランドスタッフの業務をBluetoothマイクとBuddycomでDX化
・JAL、チェックイン時のタッチパネル非接触化 羽田皮切りに主要空港(21年3月22日)
・JAL、羽田国内線に自動手荷物預け機 待ち時間短縮(20年2月20日)