川崎重工業(7012)は6月24日、中型双発ヘリコプター「BK117C-2」を東北エアサービスに引き渡したと発表した。みずほリースから受注した機体で東北エアがリース先となり、救急医療用ドクターヘリとして運用される。同型機では国内46機目の納入となった。
機内には救急医療サービスを実施するため、EMSキットを装備。医療専用床や担架、医療席、看護師席、付添人席、側壁医療機材ラック、天井・側方レール、前方医療用キャビネット、照明灯・医療用機材の電源ユニットなどを搭載している。
BK117は川重と旧西ドイツのMBB(メッサーシュミット・ベルコウ・ブローム、現エアバス・ヘリコプターズ)が共同開発し、1982年に国産ヘリとして初の型式証明を取得。1983年に初号機を納入した。6月24日時点で、川重の納入分は181機。エアバスヘリ納入分を合わせると、世界で1600機以上が引き渡されており、ドクターヘリ、人員や物資輸送、警察、消防、防災、報道などの分野で運用されている。
関連リンク
川崎重工業
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