ボーイングは現地時間6月22日、英国空軍(RAF)からタンデムローター式ヘリコプター「チヌーク」を14機受注したと発表した。能力向上型の「ブロックII」で、同型機の海外導入は初めて。引き渡し開始は2026年となる見込み。
チヌーク・ブロックIIは、ローターブレードや燃料タンクなどを再設計し、胴体を強化。デジタルコックピットを採用し、最大55人の人員または10トンの貨物を運べる。最大速度は302キロで、RAFによると、機体の近代化により安定性と生存率が向上し、デジタル自動飛行制御システムにより、視界の悪い場所でのホバリングが可能になるという。
英国へのチヌーク初納入から今年で40周年を迎えた。今回の14機は今後10年で既存のチヌークを近代化するもので、米政府が窓口となる対外有償軍事援助(FMS: Foreign Military Sales)により引き渡され、オディハム空軍基地に配備される。金額は総額5億9900万ドル(約658億円)にのぼる。
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