ボーイングは、無人空中給油機MQ-25「スティングレイ」のT1試作機(N234MQ)が米海軍の戦闘攻撃機F/A-18「スーパーホーネット」への空中給油を成功させたと現地時間6月7日に発表した。
MQ-25は、左主翼下に装着した「ARS(空中給油装置)」と呼ばれる増槽から海軍機に給油するためのホースとドローグを伸ばし、F/A-18に空中給油を4日の試験飛行で実施。空中給油能力を実証した。
T1は、2018年に締結した契約に基づいて製造している7機の試験機の前身となる機体で、すでに25回の試験飛行を終えている。年内にバージニア州ノーフォークへ移され、海軍の空母で試験を継続する見通し。
計画では、現在はARSを装着したF/A-18で実施している空母艦載機への空中給油を無人機のMQ-25に置き換え、F/A-18や電子戦機EA-18G「グラウラー」、最新戦闘機F-35C「ライトニングII」の戦闘距離を伸ばす。
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