エアバスは現地時間5月27日、民間機の生産計画を発表した。A320neoを中核とする小型機のA320ファミリーを10-12月期(第4四半期)から月産45機に増産し、大型機A350は来秋に月産6機へ生産レートを引き上げる。同社がA350の増産に言及したのは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大後初めて。エアバスは、民間機市場が新型コロナ前の水準に戻る時期は、2023年から2025年までの間と予測している。
エアバスは今年1月に、A320ファミリーを現在の月産40機を10-12月期までに同45機へ段階的に増産する姿勢を示していたが、需要が回復基調にあることから、サプライヤーに対して45機に増産することを明示した。A350は現在月産5機で、2022年秋から同6機に増産する。
中型機のA330ファミリーは平均月産2機を維持。総2階建ての超大型機A380は、年内に生産を終える。
100-160席クラスの小型機A220(旧ボンバルディアCシリーズ)は、カナダのミラベルと米アラバマ州モビールの2工場で現在は月産5機だが、2022年初頭に約6機に増産。また、2025年までに月産14機へ引き上げる可能性を調査している。
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