米国務省は現地時間5月24日、日本に対する渡航レベルを最も高い「レベル4」に引き上げ、米国民に対し渡航中止を求めた。日本国内で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行していることによるもので、米国行き便を運航する日本航空(JAL/JL、9201)と全日本空輸(ANA/NH)は、今のところ減便や運休の予定はなく、運航を継続する。
国務省は米CDC(疾病予防管理センター)の渡航健康情報を受け、レベル4に引き下げた。CDCは日本について「ワクチンを接種した場合でもコロナ変異株の感染・拡散のリスクがある」とし、すべての旅行を避けるべきとした。日本へ渡航する場合は、渡航前のワクチン接種を受けるように勧告した。
米国の渡航レベルは引き上げられたものの、JALとANAは米国旅客便のさらなる減便や運休は計画せず、今のところ現状の便数を維持するという。
JALとANAは旅客機を活用した貨物専用便も運航している。ANAはこのほか、北米への貨物便に大型貨物機のボーイング777F貨物機を投入している。
関連リンク
United States Department of State
Centers for Disease Control and Prevention
日本航空
全日本空輸
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