ボンバルディア・エアロスペースは現地時間6月26日、開発を進めている100席から149席クラスの小型旅客機Cシリーズの飛行試験1号機(FTV1)の地上振動試験とソフトウェアアップグレード、関連試験が完了したと発表した。初飛行は当初予定から1カ月遅れ、7月末までに行われる予定。
すべてのサプライヤーから飛行安全確認(SOF)も取得し、ボンバルディアの飛行試験センターはカナダ運輸省にFTV1の飛行試験認可を申請した。
初飛行に向けての最終段階として、地上エンジン試験や低速・高速の地上走行を行う予定。ボンバルディアによると、飛行プログラムの効率を上げるために多少時間にゆとりを持たせ、システムの成熟度と機能性を向上させるため、追加のソフトウェアアップグレードも行う。
Cシリーズはエンジンに米プラット・アンド・ホイットニー社製ギヤード・ターボファン・エンジン「PurePower PW1500G」を搭載。PW1500Gは2月20日にカナダ運輸省の型式証明を取得している。ボンバルディアによると、運用費で15%、燃費効率で20%のメリットがあるという。また、今年3月には座席増加型のCS300(130席)の席数を最大160席まで増やせるオプションを発表している。
26日現在、Cシリーズの受注機数はコミットメントを含めて388機で、このうち177機が正式発注。
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