武田薬品工業(4502)と近鉄エクスプレス(9375)、日本航空(JAL/JL、9201)、関西空港を運営する関西エアポート(KAP)など7者は5月20日、武田薬品が日本での製造販売承認を同日取得した米モデルナ製新型コロナウイルス感染症ワクチン「COVID-19 ワクチンモデルナ筋注」の流通を本格化させたと発表した。
近鉄エクスプレスは、フォワーダー(利用運送事業者)として欧州から日本までの国際輸送業務全般を請け負い、JALは定期便を運航していないブリュッセル空港から日本への空輸などを担う。
モデルナのワクチンは、関空へ第1便が4月30日に到着。ブリュッセルから関空までは、JALのJL6716便(ボーイング787-8型機、登録記号JA826J)で輸送した。JL6716便は旅客機で貨物のみを運ぶ貨物専用便として運航した。
同ワクチンの保管温度はマイナス20度±5度と厳格な管理が求められることから、低温を維持して配送する「コールドチェーン流通網」の構築が不可欠。武田薬品などのほか、三菱倉庫(9301)や一般社団法人日本医薬品卸売業連合会の会員企業、メディパルホールディングス(7459)も流通網に参画する。
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