関西空港を運営する関西エアポート(KAP)は5月20日、自動PCR検査ロボットシステムを空港内に設置した。国際線出発客向けで、約80分で検査できるという。医療機関による検査開始は今年の夏ごろをを予定している。
検査ロボットシステムは川崎重工業(7012)製。第1ターミナル4階屋外のバス降車場付近に設置した。16時間稼働の場合、1日最大2500検体を検査できるという。検査方式は世界標準のリアルタイムRT-PCR検査方式で、ロボットによる無人化と自動化により、大量の検査を高精度で実施できるとしている。KAPによると、川重と医療機関が組んで検査サービスを提供するという。
システム本体の大きさは長さ12.2メートル、幅2.5メートル、高さ2.9メートルで40フィートコンテナに収まり、移動もできるようにした。川重によると、最初に導入した愛知県の藤田医科大学では、今年3月から検査に使用しているという。
関空内には近畿大学医学部の医院があり、PCR検査を受け付けているが、検査機器は空港外にあるため、短時間で検査結果を受け取ることが難しい。
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