双日(2768)は、ケイマン諸島国籍のビジネスジェットによるチャーター便の運航を始めた。ケイマン籍機によるチャーターの航空運送事業許可(AOC)を持つ運航会社を子会社化したことで、長時間のチャーター運航が可能になった。
ケイマン籍のビジネスジェットはアジアで増加傾向にある。米国籍機の場合、3人のパイロットで12時間までしか運航できないが、ケイマン籍機はより長時間運航することもできる。双日はケイマンのAOCを持つ運航会社「フェニックス・ジェット・ケイマン」を子会社化することで実現した。
機材は仏ダッソー・アビエーションのFalcon 7Xを使用。3発のビジネスジェットで、東京からニューヨークやロンドンまでノンストップで飛べる。
双日は、2003年にビジネスジェット事業を開始し、2005年から運航管理事業に進出。2017年に米国籍機の運航管理を行うフェニックス・ジェット・インターナショナルを設立した。同社によると、フェニックスは日本の資本が入った唯一の国際オペレーターだという。
2018年7月には、全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(9202)が51%、双日が49%出資し、ビジネスジェットの手配を手掛けるANAビジネスジェットを立ち上げている。
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