客室乗務員など運航に携わる日本航空(JAL/JL、9201)の社員が、2020年4月から新制服を着用して1年が過ぎた。同年夏に開催予定だった東京オリンピック・パラリンピックを視野に入れ、2013年6月以来のリニューアルとなったが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で大量減便や運休を余儀なくされた1年だった。
11代目となった客室乗務員の制服は、女性用はワンピースに加えてパンツスタイルを初採用。これまでの10代目制服の良さを継承しつつ、動きやすさや快適性を向上しながら、新しいデザインを取り入れた。客室乗務員と地上係員の新制服は、ファッションブランド「EZUMi」のデザイナーで、クリエイティブディレクターの江角泰俊さんがデザインした。
中長距離国際線を中心に投入しているボーイング787-8型機。JALは2012年4月22日に、同社初の787による定期便として成田-ボストン線を開設した。当時の座席配置は、E01仕様と呼ばれる2クラス186席(ビジネス42席、エコノミー144席)で、現在はエコノミークラスを増やした2クラス206席(ビジネス30席、エコノミー176席)のE03仕様に改修されている。
その後、ビジネスクラスにフルフラットシートを導入し、プレミアムエコノミークラスを新設した新仕様機「スカイスイート787」が、2014年12月1日に就航。最初の投入路線は成田-フランクフルト線で、3クラス161席(ビジネス38席、プレミアムエコノミー35席、エコノミー88席)のE11仕様だった。
2019年3月31日に27年ぶりの再開となった成田-シアトル線からは、E11のビジネスを8席減らしてプレエコをすべてなくし、エコノミーを25席増やした2クラス186席のE12仕様(ビジネス30席、エコノミー156席)に順次改修。今年5月時点で、787-8の国際線機材はE12とE03の2種類となっている。いずれもエコノミーは世界でJALのみになった1列8席仕様を維持し、同9席の他社と快適性で差別化を図っている。
また、JALの787としては、4月に50機目と51機目になる787-9が相次いで引き渡された。
新制服着用開始となった2020年は、11代目制服を着て働く客室乗務員の姿を目にする機会がほとんどなかった。そこで、787やA350といった主要機材の機内で新制服がどのように見えるかを、写真特集で取り上げる。
3回目は787-8の国際線E12仕様機。第4回はこちら。
*写真は25枚。
*「写真特集・JAL 11代目CA新制服と主要機材」の記事一覧はこちら。
ビジネスクラス
エコノミークラス
ギャレーなど
関連リンク
日本航空
写真特集・JAL 11代目CA新制服と主要機材(全5回)
(1)国内線の新主力機 A350-900編
(2)長距離国際線飛ぶフラッグシップ 777-300ER編
(4)足もと立体交差のビジネスクラス 787-9 E91編
(5)普通席もモニターと電源完備 787-8国内線仕様機
写真特集・JAL新制服着用開始
・11代目でパンツスタイル初採用
写真特集・シアトルへ飛ぶJAL E12仕様787-8
・プレエコなくした新2クラス機
JAL 787の50-51号機
・JALの787、51機目は羽田到着 長距離国際線仕様(21年4月24日)
・JAL、50機目の787成田到着 就航から9年(21年4月22日)
JAL 787-8国際線仕様
・JALスカイスイート787、フランクフルトへ初便出発(14年12月1日)
・JAL、787新仕様機の機内公開 ビジネスとエコノミー刷新、プレエコ新設(14年11月29日)
・日航、ボストン線就航 植木社長「私が操縦したかった」(12年4月22日)
・JAL、787の機内公開 社員も興味津々(12年3月28日)
・JALの787初号機、成田に到着 2号機は羽田へ(12年3月27日)
JAL 787-8国内線仕様
・JAL、787国内線仕様機が就航 羽田-伊丹線、12月から福岡も(19年10月27日)
・JAL、787初の国内線仕様公開 27日から羽田-伊丹線(19年10月16日)
・JAL初の787国内線仕様機、羽田に到着 27日就航(19年10月9日)
・JAL、国内線に787-8初導入 19年から羽田-伊丹、4機追加発注(17年9月21日)
JAL 787-9
・JAL、787-9新仕様機就航 足もと立体交差の新ビジネスクラス(17年7月31日)
・JALの787-9、ジャカルタへ初便出発(15年7月1日)
・JAL、787-9初号機が成田到着 7月からジャカルタ就航(15年6月11日)